肩関節前方脱臼

今回は

” 肩関節前方脱臼 ” についてお話し致します。

 

まずは、

肩関節の解剖を簡単におさらいしましょう。

 

( 前面から )

( 後面から )

( 上腕骨上部 )       ( 肩甲骨 )

 

肩関節前方脱臼には2種類あります。

  1. 鳥口下脱臼 (関節唇前縁、前下縁を裂離損傷している場合もある)

2.  鎖骨下脱臼 (鳥口下脱臼よりも更に内方へ偏位した状態)

( 症状 )

  1. 弾発性固定 ( 30〜70°外転 )
  2. 肩峰角状突出
  3. 骨頭の位置異常 (肩峰下に空虚を触知、鳥口突起下に骨頭の丸みを触れる)
  4. 三角筋の膨隆消失
  5. モーレンハイム窩の消失

 

( 合併症 )

  • バンカート損傷
  • ヒルサックス損傷
  • 大結節裂離骨折
  • 回旋筋腱板損傷
  • 腋窩神経麻痺
  • 血管損傷

 

合併症、特にこの中で多いのが ” バンカート損傷 ” です。

 

合併症について簡単に、

 

バンカート損傷 ”

→上腕骨頭後面と関節窩前縁の衝突の際に関節窩前縁、関節窩下縁の関節唇の列離損傷を生じたもの。

関節唇や関節窩縁の支持性を失い、下関節上腕靭帯の張力が弱くなるため、習慣性脱臼の原因となります。

 

ヒルサックス損傷 ”

→上腕骨頭後面上部を陥没骨折、関節軟骨の剥離損傷を生じたもの。

 

大結節裂離骨折 ”

→肩峰下に裂離骨片を触知し、皮下出血が著名に出現。

 

回旋筋腱板損傷 

→棘上筋腱や棘下筋腱の断裂を生じ、脱臼整復後も上肢の挙上ができない。

 

※大結節裂離骨折と回旋筋腱板損傷は、脱臼整復後に判明するケースが多い。

 

腋窩神経麻痺 ”

→圧迫により、三角筋や小円筋のの運動麻痺や肩外側の知覚麻痺を生じる。

 

整復後も神経障害が残るとQLS(クアドリラテラルスペース)の圧痛も残存する。

QLS: 上腕三頭筋長頭、小円筋、大円筋、上腕骨で構成されるスペースのこと。

 

 

ケガをしない事が1番ですが、スポーツにケガはつきものです。

日頃から、しっかりケアを!

 

 

 

あみはりきゅう整骨院グループ

トレーナー部

柔道整復師 國分 郁未

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あおぞら鍼灸整骨院

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