あなたは、生理が近づくと、仕事や学校生活、遊ぶ時間さえも思うようにいかなかったり、心身がだるかったりすることはありませんか?
生理の時に悩みがある方は少なくありませんし、その悩みも様々です。
『生理の時に疲れが取れない』、『気分が落ち込みやすい』といった、なんとなくダルくて調子が悪い日が続いているかもしれません。
今日のお題は、【鉄欠乏性貧血】についてです。
【鉄欠乏性貧血】は自覚症状がないまま進行して、社会的には『たかが貧血』と見られてしまうことも少なくありません。
しかも女性は月経血や発汗、排泄で日々、鉄を失っています。しかも、10mg摂取しても吸収できるのは1mg程度と吸収効率も悪いときていますので、慢性的に【鉄欠乏性貧血】になりがちです。
この貧血改善には、毎日コツコツと鉄分を摂取し続けることが大事です。
沢岻美奈子女性クリニック院長の沢岻美奈子氏が診た、とある女性患者さんの取り組みを紹介します。
この女性は月経血が多く痛みも強く、生理不順や倦怠感がありました。子宮に問題はなく、子宮筋腫の疑いもなかったのですが、血液検査の値は深刻な貧血状態でした。
ある時、明らかな症状改善がみられました。
その時の取り組みとして、毎日鶏レバー200gをご主人と一緒に食べていたとのこです。醤油で煮込み、生姜を加えて風味を足して毎日食べていたそうです。
【鉄欠乏性貧血】の場合、鉄剤を処方されますが、改善までに1〜2ヶ月かかるのが一般的です。
今回のケースのように毎日レバーを200gづつ食べるのは理想的ですが、ヘム鉄をサプリメントで摂るのも上手な手法といえます。さらにビタミンCも併せて摂ると吸収が促進されます。しかし、鉄分は摂り過ぎると体に負担になりますので、用法用量を守って少しづつを毎日続け、健康で明るい毎日を目指しましょう。