こんにちは。
三寒四温で段々と秋っぽくなってきましたが、季節の変わり目によくある睡眠障害を訴える患者さんが増えてきました。
ご自宅でも出来る寝る前のルーティン、最近の睡眠研究をご紹介してきます。
生活習慣と寿命の研究をされている、浜松医科大学名誉教授の高田明和氏によれば、1日4〜6時間の短い睡眠でも、本人が睡眠不足だと感じていなく、日常の生活に問題なければ良い、とプレジデント オンラインの取材で語っています。
では、生き物にとって睡眠って何なのか?
正直なところ、まだ詳しくは分かっていないのが現状です。ただし、動物での断眠実験では、眠らせないようにした動物は死んでしまいます。睡眠が生き物にとって非常に大事なのは明白です。
現在、考えれている睡眠の必要性は、『脳の老廃物の排除』、『脳の栄養素の補給』だそうです。
そして、睡眠時間の長短にかかわらず、睡眠不足を感じている方と精神状態はかなり関係があるようです。
不安やイライラ、鬱のような状態だから眠れないのか、眠れないから不安やイライラ、鬱のような状態になるのか。どちらが先かは分かりませんが、できるだけリラックスして落ち着いた状態の方が、より良い睡眠を得られることは実体験として明らかです。
では、睡眠の質を上げるにはどうすれば良いか?
人間の生理学的には、
①手足を温める ②笑う ③決まった時刻に布団に入る
①は人間の身体の構造として、眠りに入るときには体温が1℃ほど下がるようになっています。
それを逆手に取り、あらかじめ熱めのお湯などで手先、足先を温めてあげることで血液を集めて、発汗を促し、体温が下がったことを体に教えてあげることで、入眠につなげてあげる効果があります。
②笑いの効果は色々なところで様々に紹介されたいますが、2018年8月に三重県の産業保健センターの橋本 慶男氏が、大学生を対象に検証したところ、笑うことによる心身ストレス軽減効果がみられ、リラックス効果、ネガティブ数値が下がったことにより、安眠につながったとの報告がでています。
このときに大事なことは、声を出しながら笑うことだそうです。お腹にリズミカルに力が入ることで副交感神経に刺激が入るそうです。
③厳密に○時〇〇分と決めないでください。大事なことは体に寝る時間だと覚えさせることなのです。ナイトルーティンと思ってください。
睡眠の改善は体質改善なので、一朝一夕では完成しません。気楽に気長に付き合ってあげてください。