
〇はじめに
こんにちは。
東京都江東区東陽町のあみはりきゅう整骨院です。
先月、今月と当院では吸角治療を加えて行う方が増えております。
私自身も、先月ふとした瞬間に背中を痛め、いわゆるギックリ背中の状態になってしまいました。
負傷後は身体を捻ったり、ふとした瞬間に背中に力が入ると鋭い痛みが走り、生活にも支障をきたしていました。
そこで、吸角治療を受けてみたところ、翌日には痛みが半分以下に。
2日後にはほぼ痛みがなくなるという回復をすることが出来ました。
自身のその経験をもとに、吸角治療の効果の高さ、有効性を実感し、患者さんにも加療の提案をさせて頂いております。
1人でも多くの患者さんに吸角治療の効果を知っていただくためにも、今回は吸角治療についてブログを書かせて頂きました。
興味はあるけど、少し怖いと感じている方や、なぜ効果が出るのかということ、実際に行うことが多い鍼灸治療との組み合わせる意味などについても書いておりますので、ぜひお読みください。
〇カッピング(吸角治療)ってどんな施術?

みなさんは「吸角(きゅうかく)治療」という言葉を聞いたことがありますか?
一般的には「カッピング」や「吸玉(すいだま)」と呼ばれることの方が多いかもしれません。
透明なプラスチックやガラスのカップを肌に密着させ、中の空気を抜いて真空に近い状態にすることで、お肌を優しく吸引する施術です。
「引っ張られたら痛いんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実際にはじんわりと心地よい刺激で、施術中に眠ってしまう方もいらっしゃるほどです。
昔からある歴史の長い施術法ですが、現代のデスクワークによるお身体の負担や、ストレス社会による不調に対しても、非常に相性の良いアプローチ方法として注目されています。
〇「跡が残りそう」「痛そう」という不安にお答えします

カッピングと聞くと、やっぱり一番気になるのが「あの赤黒い丸い跡」ですよね。
最近ではプロ野球選手の首に吸角の跡があるのが話題にもなっていました。
「ずっと消えなかったらどうしよう」「痛々しくて怖い」と感じるのも無理はありません。
まずご安心いただきたいのは、あの跡は内出血やキズではなく、一時的に血液が表面に集まっている状態だということです。
お身体の状態や代謝によって個人差はありますが、通常は数日から1週間、長くても2週間ほどで綺麗に消えていきます。
そのため、直近でプールや温泉に行くご予定がある場合は、時期をずらして施術することをおすすめしています。
また、吸引する強さは患者さんの状態に合わせて細かく調整させていただきます。
「痛みを我慢した方が効果が出る」ということは決してありませんので、心地よいと感じする強さでリラックスして受けていただくのが一番です。
〇吸角治療(カッピング)に期待できる効果
では、カッピングを行うとお身体の中でどのような変化が起きるのでしょうか。
主に期待できる効果を3つご紹介します。
1. 血液やリンパ液の循環の改善

手技療法は「上から押す」刺激ですが、カッピングは「下から引く」という真逆の刺激を与えます。
これにより、皮膚とその下にある筋肉の間にわずかな隙間が生まれます。
この隙間ができることで、今まで圧迫されて滞っていた毛細血管の血液やリンパ液が、一気に流れ始めます。
ガチガチに固まってしまった首や肩、腰の局所に、新鮮な酸素と栄養が届くようになります。
また、陰圧をかけることで、皮膚のすぐ下にある微細な毛細血管にあえてごくわずかな刺激(微細な微小外傷)を与えます。
すると、体は『傷を治さなくては』と判断し、局所の免疫細胞や成長因子を急激に集めます。
これにより長年滞って老廃物が溜まっていた古い血液(瘀血:おけつ)の代謝が促され、急速に新しい血液へと置き換わり、新陳代謝が促進されます。
2. 自律神経のバランスを整える

背骨の両脇には、内臓の働きやリラックス度をコントロールする『交感神経幹(こうかんしんけいかん)』という自律神経の重要なルートが走っています。また、東洋医学的にも背中には五臓六腑につながる『兪穴(ゆけつ)』というツボが並んでいます。
カッピングによる持続的な皮膚への皮膚刺激(体性内臓反射)は、興奮しすぎた交感神経を鎮め、副交感神経を優位にするスイッチを入れてくれます。
これが、受けている最中に眠くなってしまうほどリラックスできる理由です。
3. 手技療法、指圧との大きな違い

筋肉は『筋膜』という薄い膜に包まれています。
テレワークなどで同じ姿勢が続くと、この筋膜が筋肉にペタッと張り付き(癒着)、これが頑固なコリや痛みの原因になります。
身体を動かすときにこの癒着部分が伸び縮みするような刺激が加わるためです。この状態を組織の滑走不全といいます。
上から押す指圧では、この癒着をさらに押し潰してしまうことがありますが、カッピングは皮膚ごと組織を『引っ張り上げる(陰圧)』ため、筋膜と筋肉の間に物理的なスペースを作ることができます。
この『結合組織の滑走性(滑りの良さ)を取り戻す』ことこそが、組織の柔軟性を劇的に引き出す鍵なのです。
〇当院が「吸角+鍼治療」を組み合わせる理由

当院では、この吸角治療を単体で行うのではなく、多くの場合は「鍼(はり)治療」と組み合わせて施術を行っています。
それには、明確な理由があります。
人間の体は、表面の筋肉だけでなく、もっと深いところにある筋肉や組織が硬くなることで不調を引き起こしていることが多いのです。
そこで当院では、以下のような役割分担でお身体を整えていきます。
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鍼治療: 筋肉の深部にある頑固なコリや、神経のポイントに直接ピンポイントでアプローチします。
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吸角治療: 皮膚の表面に近い広い範囲の血流やリンパ液の循環を促し、全体を包み込むようにほぐします。
深部には鍼、表面的な循環には吸角。
この2つのダブルアプローチを行うことで、お互いの良さが引き出され、より効率的にお身体が楽になりやすい状態を作ることができます。
〇強い刺激ではなく“身体が回復しやすい状態”を作ること

当院が大切にしているのは、「強い刺激で無理やり身体に変化を与える」ことではありません。
お身体の局所だけを見るのではなく、全身のバランスや自律神経を整え、みなさんが本来持っている「自分で回復する力」を高めることです。
強い刺激の治療を受け続けても、その場しのぎになってしまうのは、身体がそのような刺激に慣れてしまい、変化しにくい状態になっている可能性もあります。
そのような場合に新しい性質の刺激を加えることで、お身体の回復力を引き出します。
過ぎたるは及ばざるが如しとも言います。適切な刺激量で治療を行うことが大切です。
〇吸角治療(カッピング)Q&A
Q1. カッピングの後に出る「色の違い」には意味があるのですか?
A1. はい、お身体の状態によって色の出方が変わります。
血行が良い場所は鮮やかなピンク色になりますが、血液の巡りが滞っている場所や冷えが強い場所は、紫がかった濃い赤黒い色になる傾向があります。
施術を重ねてお体の循環が良くなっていくと、この色もだんだんと薄く、健康的なピンク色へと変わっていくことが多いです。
Q2. 鍼(はり)が初めてで怖いのですが、吸角治療だけでも受けられますか?
A2. もちろん可能です。
当院では鍼と吸角を組み合わせることでより高い変化を期待していますが、鍼への恐怖心が強い方に無理にお勧めすることはいたしません。
まずは吸角治療や手技(マッサージ)から始めていただき、お体に合いそうだと感じてから鍼に挑戦される患者さんもたくさんいらっしゃいます。
鍼治療に興味があるけど少し怖い・・・というような方は、ブログ【当院の鍼治療について】をぜひお読みください。
鍼治療に使う鍼の紹介や、なぜ痛みがほとんどないのかという理由を詳しく書かせて頂いております。
Q3. 施術を受けた当日は、お風呂に入っても大丈夫ですか?
A3. 当日もお風呂に入っていただいて問題ありません。
ただし、施術後は全身の血液循環が非常に良くなっているため、いつもより湯あたりがしやすくなったり、疲れが出やすくなったりすることがあります。
当日は長湯を避け、ぬるめのお湯で軽く済ませていただき、水分を多めに摂してゆっくり休んでいただくのが理想的です。
〇まとめ

今回のブログでは、当院で最近受ける方が増えている「吸角治療(カッピング)」について、その仕組みや鍼治療とかけ合わせるメリットを書かせて頂きました。
私自身が背中を痛めた際にその効果を身をもって実感したからこそ、同じように長く続く痛みや原因不明の重だるさに悩む患者さんへ、自信を持っておすすめできる治療法です。
もしもご自身の症状に加療したらよいかわからない場合は、お気軽にスタッフにご相談くださいね。
あみはりきゅう整骨院 東陽町院
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