家事で足が痛い…主婦に多い“足底腱膜炎”の原因と治療法

日々の家事や買い物、立ち仕事などで「足の裏がズキズキ痛い」「朝起きて一歩目がつらい」と感じることはありませんか? その痛み、もしかすると 足底腱膜炎(そくていけんまくえん) かもしれません。今回は、主婦の方に多く見られるこの症状について、原因と治療法をわかりやすくご紹介します。

■ 足底腱膜炎とは?

足底腱膜炎とは、**かかとの骨から指の付け根まで伸びる「足底腱膜」**という膜状の組織に炎症が起こる症状です。
足底腱膜は、足のアーチを支え、衝撃を吸収する大切な役割を担っています。家事や育児で立ちっぱなしになることが多い主婦層では、この部分に繰り返し負担がかかり、炎症を起こしやすくなります。

■ 主な原因

  1. 立ち仕事・家事による長時間の負担
     料理や掃除、洗濯など、1日中立ち続けることで足裏の腱膜に負担がかかります。

  2. クッション性の低いスリッパや靴
     台所で使うスリッパやサンダルが薄く、足への衝撃を吸収できていないケースも多く見られます。

  3. 加齢や筋力低下によるアーチの崩れ
     年齢とともに足裏の筋肉が弱まり、土踏まずのアーチが下がることで腱膜が引っ張られ、痛みを引き起こします。

  4. 体重増加や姿勢の崩れ
     体重が増えることで足への負担が増えたり、猫背・反り腰などの姿勢不良も原因の一つです。

■ おおぞらはりきゅう整骨院での治療方法

当院では、痛みの原因を根本から取り除くために、以下のような治療を行っています。

  1. 超音波治療・手技療法(マッサージ)
     炎症を起こしている部分の血流を促進し、硬くなった筋膜や腱をやわらげます。特にふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)の緊張をほぐすことで、足裏への負担を軽減します。

  2. 鍼灸治療
     鍼やお灸で足底やふくらはぎにあるツボを刺激し、自然治癒力を高めて炎症を鎮めます。血流が良くなることで、痛みの改善だけでなく再発予防にもつながります。

  3. テーピング・インソール指導
     テーピングで足底アーチをサポートし、歩行時の衝撃を軽減します。必要に応じて、日常生活で使えるインソールのアドバイスも行います。

  4. ストレッチ・セルフケア指導
     自宅でできるふくらはぎや足底のストレッチ法をお伝えします。継続することで再発防止にも効果的です。

■ ご自宅でできる予防とケア

  • 朝起きたら、タオルを使った足裏ストレッチを習慣に

  • 台所仕事の際は、厚めのスリッパやマットでクッション性を確保

  • 長時間立つ場合は、こまめに足首を回す・つま先立ち運動で血流促進

  • 痛みが強いときは、無理せず早めに専門家へ相談