日々の家事や買い物、立ち仕事などで「足の裏がズキズキ痛い」「朝起きて一歩目がつらい」と感じることはありませんか? その痛み、もしかすると 足底腱膜炎(そくていけんまくえん) かもしれません。今回は、主婦の方に多く見られるこの症状について、原因と治療法をわかりやすくご紹介します。
■ 足底腱膜炎とは?
足底腱膜炎とは、**かかとの骨から指の付け根まで伸びる「足底腱膜」**という膜状の組織に炎症が起こる症状です。
足底腱膜は、足のアーチを支え、衝撃を吸収する大切な役割を担っています。家事や育児で立ちっぱなしになることが多い主婦層では、この部分に繰り返し負担がかかり、炎症を起こしやすくなります。
■ 主な原因
-
立ち仕事・家事による長時間の負担
料理や掃除、洗濯など、1日中立ち続けることで足裏の腱膜に負担がかかります。 -
クッション性の低いスリッパや靴
台所で使うスリッパやサンダルが薄く、足への衝撃を吸収できていないケースも多く見られます。 -
加齢や筋力低下によるアーチの崩れ
年齢とともに足裏の筋肉が弱まり、土踏まずのアーチが下がることで腱膜が引っ張られ、痛みを引き起こします。 -
体重増加や姿勢の崩れ
体重が増えることで足への負担が増えたり、猫背・反り腰などの姿勢不良も原因の一つです。
■ おおぞらはりきゅう整骨院での治療方法
当院では、痛みの原因を根本から取り除くために、以下のような治療を行っています。
-
超音波治療・手技療法(マッサージ)
炎症を起こしている部分の血流を促進し、硬くなった筋膜や腱をやわらげます。特にふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)の緊張をほぐすことで、足裏への負担を軽減します。 -
鍼灸治療
鍼やお灸で足底やふくらはぎにあるツボを刺激し、自然治癒力を高めて炎症を鎮めます。血流が良くなることで、痛みの改善だけでなく再発予防にもつながります。 -
テーピング・インソール指導
テーピングで足底アーチをサポートし、歩行時の衝撃を軽減します。必要に応じて、日常生活で使えるインソールのアドバイスも行います。 -
ストレッチ・セルフケア指導
自宅でできるふくらはぎや足底のストレッチ法をお伝えします。継続することで再発防止にも効果的です。
■ ご自宅でできる予防とケア
-
朝起きたら、タオルを使った足裏ストレッチを習慣に
-
台所仕事の際は、厚めのスリッパやマットでクッション性を確保
-
長時間立つ場合は、こまめに足首を回す・つま先立ち運動で血流促進
-
痛みが強いときは、無理せず早めに専門家へ相談