小児鍼(刺さない針)

小児鍼(刺さない針)とは、大人の治療に用いられる刺す針とは違い、刺さずに擦る針です。

子ども達の皮膚を擦る針は、衛生面での問題も少なく、副作用のような心配もなく、そもそも刺さないから安心・安全で、痛くない、子ども達にとっても心地のいい治療法です。

 

小児鍼は古くは江戸時代から始まり関西を中心として行われてきた歴史があり、

関東ではあまり馴染みのない言葉でもあります。

小児鍼は幅広い適応症があり、風邪の予防など健康増進としても行われてきました。

 

小児鍼の適応年齢

乳児2ヶ月 ~ 小学生6年生まで

乳幼児と小学6年生が同じ治療・刺激を行うわけではありません。

乳児から小学生にかけて成長に合わせた治療法を施術者が選択して行っていきます。

 

適応症状

 

治療時間

子ども達は全身の組織が敏感でとても軽微な刺激でも治療効果が出てきます。

しかし、刺激を増やすことでより治療効果が出るわけではありません。

多すぎる刺激は症状の改善に繋がるとは限りません。

その為、治療時間としては210分程度と短い時間で治療を行い、

その時間も個人の状態に合わせて前後することがあります。

小児鍼はなぜ効くのか

 

小児鍼の作用機序としては、皮膚に対する触刺激が神経線維を通じて脳へと伝わり、脳内伝達物質放出や自律神経反応の変化などにより効果が出ると言われています。現在も研究が進められています。

 

また、小児鍼は刺激に対して敏感な成人や中高生、身体が弱い高齢者の方への治療としても使用されています。

 

※小児に対しては、主に上記の小児はりの技法が用いられますが、症状や疾患によっては、通常の刺入する鍼や灸が併用されることもあります。