貧血
血液が大量に失われた場合や、赤血球の生成から破壊までの過程に栄養不足や骨髄の障害などが起こった場合に起こります。
〈鉄欠乏性貧血〉
貧血の中でも最も頻度が高く、身体の中で鉄が不足する事で起きるものです。成人女性の8%ほどにみられます。
原因
- 鉄の供給の低下(極端な偏食・胃切除後)
- 鉄の吸収不良(吸収不良症候群)
- 慢性の出血による鉄の喪失(消化管の潰瘍や癌による出血、痔核、過多月経、子宮筋腫など)
- 需要の亢進(成長期、妊娠など)
症状
顔色不良、息切れ、動悸、めまい、頭痛、通常より疲れやすい
鉄が足りないため爪の変形や舌の炎症、水や食べ物が飲み込みにくくなる嚥下困難が見られる
治療
経口鉄剤を服用して不足している鉄を補充します。消化管障害などで内服できない場合は静脈注射で行います。同時に鉄欠乏を引き起こした原因を明らかにし、原因疾患の治療も行います。
日常的に鉄分を補うことを意識することで予防できるので、以下の食品はぜひ食事に取り入れてあげてください。
レバー 牛モモ赤身肉 シジミ 赤貝 アサリ
大根の葉 菜の花 小松菜 青のり 干しひじき 納豆
効率よく鉄を補給したい場合はビタミンCを含む食品と一緒にとるとより効果的です。
(赤ピーマン、菜の花、ブロッコリー、じゃがいも、さつまいも、レモンなど)
女性の月経不順や冷えに対しては、マッサージやお灸などで温めて血の巡りをよくると効果的です。
特に関元・腎兪・次髎・三陰交がオススメです。