上腕二頭筋長頭腱炎(じょうわんにとうきんちょうとうけんえん)

上腕二頭筋長頭腱炎とは?

ともても長ったらしい症状名となりますが、簡単に伝えると肩の前面におこる痛みです。

この筋肉は、皆さんもよく使う腕の筋肉で肘を曲げた時に盛り上がる力こぶの筋肉となります。

この筋肉は名前の通り二つの筋肉から構成されており、肩の前面と肘につながる筋肉で主に腕のやや外側に位置

します。その筋肉は上腕骨(じょうわんこつ)という骨の上についており、肩の方にいく筋肉が腱という硬い組織に変わる際に、その腱がズレないように靭帯(じんたい)というものが腱の上に覆いかぶさっています。

 

また、そこを押すと限局した痛みがあります。

日常生活では肩を上げる動作で痛みを感じ衣服の着脱時も痛みを伴うことが多いです。

原因としては

原因としては様々ですが、テニスのようなラケットを使うスポーツや、野球や砲丸投げというような投げるスポーツなどによる上腕二頭筋の使いすぎや、ここ最近ではスポーツをしていないデスクワークの方などにも見られ、

長時間のPC作業などにより、疲れてくると猫背に伴い肩が内巻きになり、それにより肩回りの血流が悪くなり

胸周りを含む肩前面の筋肉が硬くなり、その状態で肩を動かした時に、肩を痛めてしまう方も増えてきています。患者さんとの問診の中でも気づかないうちに痛めたという方も増えてきています。

 

治療方法は?

この症状に対して手技により筋肉を含む腱を緩めていき、腱と靭帯との摩擦の軽減を図っていきます。

基本的には使いすぎによるものなので、スポーツなどをされている方は、運動量を抑えながら出来るだけ腕の運動を

控える事をおすすめします。患者さんによっては、かなり使いこんでいる状態の方は筋肉の硬さも強く、

上手く伸び縮みしない状態の方もいるので、鍼施術などにより筋の緩みを出していくのも有効と思われます。