ストレートネック

ストレートネックとは?

・首は7個の骨(頚椎)でできています。本来、その骨の連なりは前に凸の緩やかな湾曲をしています。その湾曲が真っ直ぐ(ストレート)な状態になることです。

 

なんでストレートネックになるの?

・顔を前に出す姿勢や下を向く姿勢は首の湾曲がなくなります。この姿勢を長時間続けていると筋肉が硬くなり首の湾曲が戻らなくなります。

PC作業、、読書など長時間前傾姿勢になる事が多い人はストレートネックになりやすいです。

 

ストレートネックになるとどうなるの?

・人体で一番重い部位が頭(頭部)です。その頭を支えるのが首です。首が湾曲していると重さが分散しますが湾曲していないと首から肩、背中にかけて負担が大きくなります。

・首の湾曲が真っ直ぐ(ストレート)になるにつれて頭が前に出る姿勢になります、そうすると力学的に首から肩、背中にかかる負担は23倍に大きくなります。

・首から肩、背中に負担がかかると周辺の筋肉が硬くなり様々な症状が出現してきます。

・長期間ストレートネックの状態になると体全体でバランスをとるようになり身体のバランスが崩れて背中、腰、膝に不調が出てきます。

 

どんな症状が出てくるの?

・肩こり

首から肩にかけて筋肉が硬くなると血行不良になり痛みや重圧感が出てきます。

・頭痛

頭痛の中でも筋肉の緊張からくる筋緊張性頭痛です。首の血行不良により頭への血行も低下することから頭痛が起こります。痛みが続く事で吐き気が出ることもあります。

・猫背

頭が前に出ると肩も前に出て背中が丸まり猫背になります。猫背になる事からも様々な症状がでます。

・顔のたるみ

顔が前に出ることで顔から首の前面にかけてある筋肉が硬くなり下に引っ張られ、顔の皮膚が引っ張られて顔にたるみが出てきます。

・寝違え

首から肩にかけて筋肉が硬い状態で就寝すると寝ている姿勢にもよりますが、起床時に首に強い痛みが出ることが増えます。

 

・手、腕のしびれや痛み 

首の筋肉が硬くなったり猫背になって肩が前に出たりすることで手に走行する神経や血管が圧迫されて手や腕にしびれや痛みが出てきます。

 

治療法

首の筋肉が硬くなることから生じたストレートネックは、先ずは筋肉の硬さを和らげる事が重要になります。筋肉の硬さを和らげて首の骨に湾曲を付けるようにします。

・マッサージ

血行が良くなり筋肉の硬さが和らぎます。

・鍼、灸

鍼灸の刺激により筋肉の血行がよくなり筋肉の硬さが和らぎます。鍼灸は筋肉の硬さだけでなく筋肉の痛みも和らげる効果があります。

・手技療法

筋肉がほぐれた状態で首の骨(頚椎)を元の位置に戻す。

 

予防法

ストレートネックになる原因の不良姿勢を長時間しないようにすることが重要です。

・不良姿勢を長時間しない

PC作業、スマホ、ゲーム、読書など長時間しない。長時間しなければならない時は首や肩を動かして少し休憩をいれる。

・運動

手をおでこに当て手を押す抵抗運動や頭の後ろにタオルを回してタオルを押す抵抗運動をする。各々の運動を23回首の角度を変えながら行う。

・ストレッチ

首の後ろに丸めたタオルを当てて5分ほど横になる事で首に湾曲をつける。首を前後、左右に動かしたり、回旋させたりする。

・枕を高くしない

枕が高いと首が前傾した状態になり睡眠時間中前傾姿勢になる為ストレートネックになりやすくなる。

 

痛みが出ないように予防をする事が1番大事ですが、不調が出てしまったら原因が日常的な習慣なので定期的に筋肉の状態を良くするためにマッサージなどの治療でメンテナンスすることが効果的です。