足底腱膜(足底筋膜)とは?
足の裏側、の付け根の骨からを繋いでいる足の裏にある扇状の強靭な腱(筋)の膜です。
アーチ状になっている足の『土踏まず』を支える重要な役割を担っており、足を着いた際に身体にかかるをクッションの様に和らげる働きをしています。
足底腱膜炎(足底筋膜炎)とは?
原因とされるものは幾つかありますが、多くはランニング、ウォーキング、長時間の立位など土踏まずに対する負担が過剰になり、足底腱膜(足底筋膜)が繰り返し引き伸ばされることで起こります。
その他にも体重増加や踵(かかと)の骨の変形などから偏平足(へんぺいそく)になることで足底腱膜(足底筋膜)に、より負担をかけて起こる事も考えられます。
特にアスファルトなど硬いところでのランニングや歩行は足に対する衝撃が強いので足底筋膜に与えるストレスも強くなります。
足底腱膜炎(足底筋膜炎)の症状は?
足底腱膜(足底筋膜)に沿ったどの部位でも痛みが起こりますが踵→土踏まず→足裏の指の付け根の順番で痛みが出やすいです。
の一歩が激しく痛む方や、急に歩き出した際に痛む方が多く、慢性化すると踵(かかと)の骨に骨棘(こつきょく)と呼ばれるトゲのような突起が出来て更に痛みが増すこともあります。
一時的に良くなっても、また繰り返す場合が多く、完治までには状態にもよりますが3か月から3年程と言われています。
どんな人がなりやすい?
・足のアーチの高さが崩れている人方。
足のアーチが崩れている方(偏平足等)は不均等なストレスが足の裏にかかりやすい為、足底腱膜(足底筋膜)がダメージを受けやすくなる。
足裏に胼胝(タコ)が出来ている人方はアーチが崩れている人が多い為、注意が必要です。
・ふくらはぎやアキレス腱が硬い人。
ふくらはぎやアキレス腱が硬いと引き上げる力が弱くなる為、足底腱膜(足底筋膜)がダメージを受けやすくります。
・長時間歩く、長時間立っている人。
よく歩く人や長時間立っている方はふくらはぎになりやすく、更にアスファルトなどの硬いところをよくている、長時間立っている方は足の裏にかかる力が大きくなります。
【 治療法 】
治療の基本となるのは足の裏にかかるストレスを減らすことズバリ休息が一番です。
・保存療法
マッサージ、ストレッチや軽い運動でふくらはぎ、アキレス腱を柔らかくすることで足の裏に対する負担を軽減することです。足の裏の負担を軽減するには土踏まずを支えるインソールを靴にいれる事やテーピングする事で足のアーチを補強します。
・MET療法
当グループ独自のマニュアルを応用し、患者さん自身の筋力を利用して抵抗運動をかけることで足底腱膜(足底筋膜)の緊張を緩和させる手技です。
・鍼灸療法
鍼灸でふくらはぎやアキレス腱を柔らかくすることが出来るので足底腱膜の負担を減らす事も出来ます。鍼をする事での鎮痛作用もあるためそれを利用しながら足底腱膜を柔らかくする直接的なアプローチもできます。
【予防法】
症状の軽い段階での対応で足底腱膜炎になりづらくすることも重要です。
・タオルギャザー
床に広げたタオルを足の指だけで手繰り寄せる運動です。足の指の筋力の強化でアーチを正常に保つことができます。
・足裏のマッサージ
椅子に座った状態で足裏でゴルフボールを転がしながら押し付けるものや青竹踏みなどがあります。特に青竹踏みは歯みがきをしながら習慣化出来るので予防法としておススメです。
・テーピング
日頃から御自身で出来るテーピングを教えることも可能です。
テーピングをすることで足底のアーチを正常な状態に保つことが可能になり、慢性化予防にも繋がります。是非お声掛けください。
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院長 杉 吉明